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究極の歯周病治療とは

 歯周病は、歯の周りの汚れの中で細菌が増殖して歯肉を侵していく病気です。最終的には、歯がグラグラと動いて抜けてしまいます。
 歯周病の治療は、歯の周りの汚れや細菌を除去することです。超音波の器具や歯石取りの器具を使って汚れを取り除きます。

   究極の歯周治療とは、どんなに歯周病が進行した歯であっても抜歯せずに治療できることかもしれません。しかし、骨の支えを失ったグラグラの歯は、どんなに再生治療が進んだ現在でも抜歯は避けられません。私たちは、iPS細胞を用いたの骨の再生の研究もおこなってきましたが、なかなか難しいことがわかりました。最先端中の最先端であるiPS​細胞を用いても再生や治療が難しいため、そもそも歯周病にならない、進行させないことが重要です。 また、漫然とした歯石取りやクリーニングだけでは”成果の出る歯周治療”にならないことも研究でわかっています。信頼できる論文や科学的根拠をもとに、患者さんごとの歯周治療を保険診療で提案して参ります。

 実は、歯磨きが不十分であると歯科医院でクリーニングしても、8週間ほどで細菌の数が後戻りすることがわかっており、歯周病の再発も生じます。私たちは現実的な歯磨きのご提案を患者さんにおこない、治療も専門的にこだわりながら、歯磨きと治療の両輪によって歯周病のコントロールをおこないます。この両輪に最新の情報を用いておこなうことが究極の歯周治療と考えております。

 私達は歯周再生療法という最先端の治療もおこないますが、お勧めすることが少なくなりました。再生療法せずとも”歯磨きと基本治療の両輪が機能すれば十分”という真実がわかってきました。もっと言えば、数年の単位ではなく10年以上の長い目で考えると、歯磨きを主体とする生活習慣が最も重要とわかってきました。では、好ましい歯磨きや生活習慣をするにはどうしたらよいか、加藤歯科医院では患者さんの『行動変容』を真面目に取り組みます。

 この『行動変容』は大変難しいことも承知しており、10人いたら9人が歯磨き指導1カ月後には指導の効果がゼロになることもわかっています。ですから、留学までして難しい行動変容を勉強してきました。

​ 簡単で、完璧を目指さず、患者さんの個々にあわせた歯磨きのやり方を一緒に考えて、歯磨き方法を作っていきましょう。加藤歯科医院には歯ブラシだけでも100種類以上あります。きっと自分にあった歯磨き方法が見つかると思います。

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 健康な歯  重度の歯周病
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